こんにちは、石川です。
今回は、阪上誠さんの『エンジニア 持続的成長37のヒント』を読んで、
印象に残ったことを自分なりに10個に整理してみます。

はじめに
読んでいて特に強く感じたのは、
「自分ならではの武器を持つこと」と、「リスキリング(時代に合わせて学び直し続けること)」の両立が重要だ
という点でした。
エンジニアは専門性が大切ですが、ひとつの得意分野だけに寄りかかっていては、技術の変化が激しい時代を乗り切れず、だからといって、何でもかんでも追いかければよいわけでもない。
自分の軸を持ちながら、その軸を時代に合わせて更新していくことが、長く活躍するための鍵なのだと述べていたのが印象的でした。
以下、特に学びになった10点です。
1. これまでの経験だけでは、この先は戦い続けられない
まず感じたのは、今まで積み上げてきた経験だけでは、将来の安心はつくれないということ。
エンジニアの世界では、昨日まで価値があった知識が、数年後には当たり前になっていることも珍しくなく、目の前の仕事をこなしているだけでは、気づかないうちに自分の市場価値が目減りしていく怖さがあると述べられていました。
だからこそ、現状維持は安全策ではなく、むしろ見えにくいリスクなのだと改めて思いました。
2. 「自分の武器」を持つことは、やはり大事
本書を通して、広く浅く知るだけではなく、自分の核となる強みを持つことの重要性も感じました。
周囲と比べたときに、「これは自分の強みだ」と言えるものがあると、仕事の中で信頼につながりますし、自分自身の拠り所にもなります。
技術の世界は変化が激しいからこそ、まずは自分の土台になる武器を持つことが必要なのだと思います。
本書では、自分の強みを知る方法として、周囲に聞いてみることも提案されていました。
一方で、その現場だけ活躍できても他の現場では活躍できない、というギャップもできるだけ解消してほしいとのこと。
自分にとっての武器が何なのかを、もっと意識して育てていきたいと感じました。
3. ただし、武器は磨き続けなければすぐ古くなる
本書で特に重要だと感じたのは、武器を持つことと、学び直しを続けることはセットだということです。
どれだけ得意な分野があっても、その周辺技術や時代の流れが変われば、価値の出し方も変わります。
つまり、「強みを持つこと」がゴールではなく、強みを時代に合わせて再編集し続けることが大切なのだと思いました。
自分の得意分野を深めながら、今求められている技術や考え方を取り込んでいく。
その柔軟さが、サステナブルな成長につながるのだと感じます。
4. 新しい技術を避けない姿勢が、将来の差になる
新しい技術に対して、つい「今の業務では使わないから」と距離を置いてしまうことがあります。
でも本書を読んで、そうした“食わず嫌い”が積み重なると、後になって大きな差になるのだと思いました。
すべてを深く学ぶ必要はなくても、まず触れてみることには意味があります。
少しでも触ってみる、概要だけでもつかむ、何ができるのかを知っておく。
それだけでも、自分の選択肢は大きく変わります。
新技術を脅威として見るのではなく、使いこなせる側に回る意識が大事だと感じました。
5. ハードとソフトをまたいで考えられる人は強い
本書では、ハードウェアとソフトウェアの両方に強いエンジニアの価値にも触れられていました。
これは単に対応範囲が広い、というだけではないと思います。
片側だけを見ていると、どうしても視野が部分最適になりやすいです。
一方で、全体の流れを理解しながら考えられる人は、設計でも判断でも一段上の貢献ができます。
自分の専門領域を深めることは当然として、その外側まで視野を伸ばせるかどうかで、エンジニアとしての厚みが変わるのだと感じました。
思えば、私の尊敬する先輩方も開発エンジニアから転向してインフラ領域で活躍しており、なるほどなと思いました。
6. 少し背伸びする挑戦が、成長のきっかけになる
今の自分に確実にできることばかり選んでいると、安心ではありますが、変化は起きにくいです。
本書を読んで、やはり少し難しいことに手を伸ばす姿勢は欠かせないと思いました。
- 難しめの案件に関わる。
- 人に説明する立場に回る。
- 今より高いレベルの役割を意識して動く。
こうした“ちょっと無理をする経験”が、あとから振り返ると自分を大きく育てているのだと思います。
7. 担当者目線だけでなく、もう一段上の視点を持つ
最近の自分にも重なる部分ですが、日々の実務に集中していると、どうしても「自分の担当範囲をきちんとこなす」ことに意識が寄りがちです。
もちろんそれは大切ですが、本書を読んで、そこから一歩進んで
- 「チーム全体として何が求められているか」
- 「一段上の立場ならどう考えるか」
を意識することが必要だと感じました。
視座が上がると、同じ仕事でも見え方も変わり、求められるアウトプットも、自然と変わってくると述べていました。
8. 学びは、会社の外にも求めたほうがいい
成長の機会を会社の中だけに期待するのは、少し危ういとも感じました。
もちろんよい環境に恵まれることもありますが、それだけに依存してしまうと、自分の成長を他人任せにしてしまいます。
勉強会、技術イベント、コミュニティ、異分野の人との交流。
そうした場に出ることで、普段の業務だけでは得られない刺激が入ってきます。
自分の現在地を知るためにも、外に出て比較できる機会を持つことは大切だと思いました。
確かに、弊社で活躍されている先輩も外でのコミュニティに参加し、成長されていて、やっぱり必要だと再認識しました。
9. 顧客の課題を理解できなければ、技術は独りよがりになる
エンジニアは、つい“つくること”そのものに集中しがちです。
でも、本書を通して改めて感じたのは、技術は相手の課題を解くためにあるという当たり前の事実でした。
どれだけ高度なことができても、相手が本当に困っていることをつかめていなければ、価値につながらず、場合によっては、必要以上に作り込みすぎてしまい、コストや運用負荷を増やすことにもなりかねないとのこと。
顧客の声を聞くことは、技術力と別の話ではなく、むしろ技術を正しく活かすために欠かせない力なのだと述べていました。
10. 読んで満足せず、明日からの行動に落とし込むことが大切
本を読むと、その瞬間はやる気が高まります。
でも、本当に意味があるのは、その学びを日々の行動に移せるかどうかだと思います。
今回読んで、自分としては次のようなことを意識したいと感じました。
- ルーティーン化している業務を見直す
- 新しい技術を業務改善に活かせないか考える
- 自分の武器を明確にする
- その武器を時代に合わせて磨き直す
- 顧客との接点を少しでも増やす
- 社外の学びの場に触れてみる
結局のところ、成長は一気には起きません。
小さくても行動を変え続けることが、数年後の差になるのだと思います。
まとめ
『エンジニア 持続的成長37のヒント』を読んで、特に印象に残ったのは、
「自分の武器を持つこと」と「時代に合わせてリスキリングすること」を両立する重要性でした。
技術の変化が激しい時代では、どちらか一方だけでは足りません。
武器がなければ埋もれてしまうし、学び直しがなければ武器は古くなります。
だからこそ、10個の項目を徹底する姿勢を持ち続けることが、長く活躍できるエンジニアにつながるのだと思いました。
自分自身もこれからの時代に合わせて少しずつ更新を続けていきたいです。

