はじめに
生成AI等の検証を簡単に容易でいる環境が欲しいと思い、「Amazon SageMaker Studio コードエディタ」を利用する方法があったので、環境構築のための手順を公開します。
Amazon SageMaker Studio の Code Editor 機能とは?
ざっくり概要
- VS Code オープンソースを基盤とするエディタ
- ユーザのコードの記述、テスト、デバッグ、実行を支援
- Amazon SageMaker Studio と完全統合されている
AWS:
Amazon SageMaker Studio のコードエディタ
手順
1.SageMakerドメインの作成
ドメイン作成に関しては金額は発生しません
1-1.リソース検索にて「Amazon SageMaker AI」を検索・選択
1-2.左ペインより「ドメイン」押下
1-3.デフォルトで選択されている「シングルユーザ向けの設定(クイックセットアップ)」で「設定」押下
1-4.「SageMaker Domain の準備ができました」の表示が出るまで待機
2.IAMによる権限
2-1.「1-4」設定後、タブ「ドメインの設定」にある「認証と許可」でロール確認
以下ロール名をIAMより検索し、必要ポリシーのアタッチを行う
- AmazonSageMaker-ExecutionRole-<15桁の文字列>
2-2.リソース検索にて「IAM」を検索・選択
赤枠部分を選択
2-3.IAMロールの検索
「2-1」で確認したロール名で検索
2-4.デフォルトポリシーの状態確認
利用用途に応じて、ポリシーのアタッチ・デタッチを行う
3.SageMaker Studio Code Editor(プライベートスペース)の作成
3-1.タブ「ユーザープロファイル」タブを選択、「起動」押下しプルダウンより「Studio」を選択し、「SageMaker Studio」の画面へ遷移
3-2.左上「Code Eitor」押下
3-3.「Create Code Editor space」押下
3-4.「Name」に任意の名前を入力し「Create space」押下
4.インスタンス起動
4-1.「Run space」を押下
※コードエディタ用 インスタンスのスペックに応じて利用料金が発生
Amazon SageMaker の料金
4-2.「Open Code Editor」を押下して、コードエディタ画面へ遷移
5.コードエディタの画面操作
5-1.遷移後の画面
5-2.初期設定
左ペイン「ファイルマーク」クリック、「Open Folder」を選択して、画面に表示される「Open Folder」横の「OK」を押下
5-3.ポップアップ「フォルダ内のファイルの作成者を信頼しますか?」の表示
「Trust the authors(以下略)」にチェックし、「Yes, I trust the authors」を押下
5-4.ターミナル画面の表示の方法
画面右上(赤枠部分)を押下することでターミナル画面が表示される
6.停止方法
6-1.SageMaker Studio画面より「Stop」を押下
おわりに
社内ハンズオンなどの勉強会をしたい場合も、比較的簡単に用意できるところが嬉しいです。
これで年末年始も検証するための環境を構築することが出来ましたので、さっそくRAG構築やRAGASなどの検証をやっていきたいと思います。