前提
背景
Linuxで動作するBashシェルをWindows10でも動かせるようにしたいくて、調べました。Windows10に追加された Windows Subsystem for Linux(以下 WSL) 機能を使ってbashスクリプトを実行できる環境を作ることができます。
また、Windows10にLinuxをインストールする必要があります。
ここでは、Ubuntuをインストールする方法を紹介します。
動作環境
・Windows10 Home(バージョン:20H2 OSビルド:19042.1348)
※Windowsバージョン1903以降、OSビルド18362以上(それ以前のバージョンの場合は、Windowsの更新が必要となります。)
・Ubuntu 20.04
インストール手順
Windows Subsystem for Linux(WSL)を有効化
PowerShellで有効かする場合(PowerShell を管理者として起動)
コマンド:
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
実行例:
GUIで有効かする場合
「設定」の「アプリ」を開き、『プログラムと機能』をクリックします。
『Windowsの機能の有効化または無効化』をクリックします。
「Windows Subsystem for Linux」にチェックを入れ、『OK』を押下します。
※「Linux用Windowsサブシステム」と表示される場合はあります。
仮想マシンの機能を有効化
PowerShellで有効かする場合(PowerShell を管理者として起動)
コマンド:
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
実行例:
GUIで有効かする場合
「仮想マシン プラットフォーム」にチェックを入れ、『OK』を押下します。
Windowsを再起動
Windowsを再起動することにより、WSLの有効化が完了します。
WSL2 Linux カーネル更新
Linux カーネル更新プログラム パッケージをインストールします
ダウンロードURL:https://wslstorestorage.blob.core.windows.net/wslblob/wsl_update_x64.msi
ダウンロードしたファイル(wsl_update_x64.msi)をダブルクリックすることでインストールを行います。
1、[Next] をクリックします。
※管理者権限のアクセス許可を求めるメッセージには [はい] を選択して、このインストールを承認します。
2、[Finish] をクリックします。
WSL2を既定バージョンに設定する
PowerShell を管理者として起動
コマンド:
wsl --set-default-version 2
実行例:
Ubuntu 20.04のインストール
「ストア」を開き、「Ubuntu」で検索します。
『入手』ボタンを押下し、インストールします。
完了するとインストール済画面が表示されます。
デフォルトユーザーを決定
スタートメニュー内に「Ubuntu」が増えていますので、クリックします。
初回起動時はデフォルトユーザーの設定をします。
デフォルトユーザーのIDとパスワードを聞かれますので、指定します。
ユーザーアカウントとパスワードを入力(パスワードは画面に表示されません)することで、コマンドプロンプトの表示となります。 ここで設定したパスワードは、sudoコマンド実行時などで必要となりますので忘れないようにしてください。
参考
WSL 2(Windows Subsystem for Linux 2)の違いとインストール方法