【第5回勉強会参加してきました】生成AIとAWS、設計について

どうも、クラ本の黒田です。
皆さん、大変お久しぶりです。

2025年1月25日(土)に本社とZoomのハイブリッドで開催された第5回勉強会に参加してきました! 久しぶりの対面勉強会だったので、ワクワクしながら参加したのですが、期待以上に学びが多く、とても充実した2時間でした。

今回は、その勉強会の様子をレポートしつつ、次回参加を迷っている方や、どんな雰囲気の勉強会か知りたい方の参考になればと思います!

タイムテーブルをチェック!

今回の勉強会は、以下のようなタイムテーブルで進行されました。

(↓当日のタイムテーブルはこちら!)
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このタイムテーブルからもわかるように、オープニング自己紹介タイムLT会チームビルディングクロージングと、盛りだくさん

LT会:最新技術から実務スキルまで!具体例満載で理解が深まる!

まず最初に開催されたのは、LT会。今回は稲村さんと田中さんのお二人による発表

稲村さんの発表テーマは、今話題の「生成AI」!特に今回は、RAG、AIエージェント、AWSでのエージェント機能についての基本を学ぶことが目的のLTでしたね。

(↓稲村さんのLT目的はこちら!)

LTの目的

目的:

  • RAGについての説明
  • AIエージェントの説明
  • AWSでのエージェント機能についての説明

対象:

  • LLMとAIエージェントの違いが分からない方

話さない事:

  • コード実装やコスト等の詳細設定について

LLMとAIエージェントの違いがわからないような初心者にもわかりやすいよう、丁寧に解説してくれました。昨今、目覚ましい進化を遂げている生成AIですが、実際にどんなことができて、どのように活用されているのか、具体的な事例を交えてわかりやすく解説してくれました。特に、デモで実際に画像を生成する様子は圧巻! 参加者からも「おお~!」という声が上がっていました。生成AIの可能性を肌で感じることができ、とても刺激的な発表

さらに深掘り!Amazon Bedrock Agentsの新機能「マルチエージェントコラボレーション」

稲村さんの発表では、さらに Amazon Bedrock とその Agentsの新機能についても言及がありました。

(↓Amazon Bedrock Agentsの新機能についての資料)

3.Amazon Bedrockについて

3.2.Bedrock Agentsの新機能について

■マルチエージェントコラボレーション機能

  • re:Invent 2024で、プレビュー版として発表された
  • 複数のエージェントを連携させ、高度なタスクの計画から解決まで実行可能

■構成図

  • 全社情報共有システム
  • 企業 株価状況取得エージェント – 協力者エージェント
    • RAG (Amazon Aurora)
    • Web検索 (AWS Lambda)
  • 株購入エージェント – 協力者エージェント
    • 株購入API (API Gateway)
  • 監督者エージェント (Bedrock Agents)

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特に、re:Invent 2024で発表された「マルチエージェントコラボレーション機能」 は、今後のAIエージェントの可能性を大きく広げる注目の機能です。この機能を使うと、複数のエージェントが連携して、複雑なタスクを解決できるようになります。

例えば、資料にあるように、「全社情報共有システム」の情報をもとに、「企業 株価状況取得エージェント」が最新の株価情報を取得し、それに基づいて「株購入エージェント」が株の購入を自動的に行う、といった一連の業務を自動化することが可能になります。これを統括する「監督者エージェント」が全体をコントロールする役割を担います。

この「マルチエージェントコラボレーション機能」によって、これまで以上に高度で複雑なタスクの自動化が実現できるようになり、ビジネスの効率化や新たな価値創造に大きく貢献することが期待されます。 稲村さんの解説は非常にわかりやすく、最新技術の動向をキャッチアップできる貴重な機会となりました。

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続いて、田中さんによる「設計書の書き方について」の発表。エンジニアとして働く中で、設計書の重要性は理解していても、いざ書くとなると「これでいいのかな?」と不安になることも。田中さんは、自身の経験を基に、良い設計書のポイントや、陥りがちなミスなどを丁寧に解説してくれました。

(↓田中さんのLT資料の一部を公開!)
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要求と要件と仕様と設計

  • 要求: やりたいこと
    • 満足感を得られる甘いパンケーキをたくさん食べたい!
  • 要件: 要求を叶えるための条件や目標
    • ふわふわで分厚いパンケーキを作る
    • 大人2人分が満腹になる量を用意する
  • 仕様: 要件を満たすための具体的なルール
    • 15cmサイズで厚さが5cm程度のスフレパンケーキを4つ調理する
  • 設計: 仕様を実現するための手順・段取り
    • 小麦粉をふるう、卵を泡立てる、牛乳と混ぜる…

なんと、「要求」「要件」「仕様」「設計」の違いをパンケーキ作りを例に解説! システム developmentで使われるこれらの用語を身近な料理に置き換えることで、それぞれの役割や関係性を直感的に理解できる、非常にユニークな説明でした。具体的な例も多く、非常に実践的な内容で、明日からの業務にすぐに活かせそうです!

「守破離」で設計を学ぶ!

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ここで、田中さんの発表で特に印象的だったのが、設計を学ぶ上での「守破離」という考え方です。

「守破離」とは、もともと茶道や武道などの芸事における修行の段階を示したものですが、設計においても非常に役立つ考え方です。

  • 守: まずは基本となる型、つまり良い設計書の例を徹底的に真似ることから始めます。先人の知恵が詰まった設計書を模倣することで、設計の基礎を身につけます。田中さんのLTで紹介されたパンケーキの例で言えば、レシピ通りに忠実に作ることが「守」にあたります。
  • 破: 基本を身につけた後は、自分なりに工夫を加え、型を破ります。既存の設計書をベースに、自分の経験や知識を活かして、より良い設計を目指します。パンケーキの例で言えば、自分の好みに合わせて材料の配分を変えたり、新しい調理法を試したりすることが「破」にあたります。
  • 離: 最終的には、型から離れ、自分独自の設計スタイルを確立します。これまでの経験を基に、ゼロから最適な設計を生み出せるようになります。パンケーキの例で言えば、全く新しいオリジナルのパンケーキを開発することが「離」にあたります。

田中さんは、この「守破離」の考え方を、自身の経験を交えながらわかりやすく説明してくれました。「まずは良い設計書を真似ることから始めて、徐々に自分なりのスタイルを確立していくことが大切」というメッセージは、多くの参加者の心に響いたことでしょう。

設計における注意点:CloudFormationとEventBridgeのタグ

また、田中さんは設計の具体例として、AWSのCloudFormationでインフラを構築する際の注意点についても言及しました。特に、CloudFormationのスタックでEventBridgeのルールを作成する場合、タグが使えないという点は重要です。現時点(※ブログ執筆時)では、CloudFormationのスタックでEventBridgeにタグを付与できないため、タグ付けが必要な場合は、コンソール上で手動で設定するなどの対応が必要になります。 このように、ツールの仕様上の制限を理解しておくことも、良い設計には欠かせません。

両者(稲村さん、田中さん)とも、発表15分+質疑応答5分の持ち時間の中で、非常に濃い内容を分かりやすく伝えてくださり、本当に勉強になりました。特に、お二人とも具体例を多く用いた説明が印象的で、初心者にもわかりやすいLTだったと思います! その後の質疑応答も活発で、参加者の熱意が伝わってきました。

ランチ会:勉強会後も交流は続く!

勉強会の後は、希望者でランチ会へ! 美味しい食事を囲みながら、勉強会で学んだことや、普段の業務についてなど、様々な話題で盛り上がりました。

普段はなかなか話す機会のない他部署の方とも交流することができ、とても貴重な時間となりました。勉強会を通じて知り合った仲間と、こうして親睦を深められるのも、この勉強会の魅力の一つですね。

まとめ:学びあり、交流あり、笑顔あり!

第5回勉強会は、学びあり、交流あり、笑顔ありの、本当に充実した時間でした!

  • 詳細なタイムテーブルで、内容が一目瞭然!
  • 最先端技術(Amazon Bedrockのマルチエージェントコラボレーション機能)から実務スキルまで、幅広い知識を学べる!
  • 発表は具体例が多く、初心者でも理解しやすい!
  • 「守破離」の考え方で、設計を学ぶ道筋が見えた!
  • 設計時の実用的な注意点(CloudFormationとEventBridgeのタグ)も学べた!
  • 実践的なチームビルディングで、スキルアップ&仲間との絆が深まる!
  • ランチ会で、さらに交流を深められる!

などなど、魅力が満載の勉強会です。

少しでも興味を持たれた方は、ぜひ次回の勉強会に参加してみてください! きっと、新しい発見と出会いがあるはずです!

私も、今回の学びを活かして、さらにスキルアップしていきたいと思います。そして、次回の勉強会も今から楽しみにしています!
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Last modified: 2025-01-26

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