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EBSのタイプはgp2からgp3に変更する
オンライン開催となりました2020年のre:Inventで新しいEBSボリューム gp3 が発表されました。
gp2より良いパフォーマンスとコストを提供しているので、現状構築したEC2のEBSタイプはgp2からgp3に変更すると検討しています。
gp2について
汎用 SSD (gp2) ボリュームは、さまざまなワークロードに対応できるコスト効率の高いストレージとして使用できます。これらのボリュームでは、レイテンシーは 1 桁台のミリ秒であり、長時間 3,000 IOPS にバーストできます。
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プロビジョニングした容量に従ってIOPS・スループットが決定されます。
これらの値は既定の計算式に従い自動設定され、ユーザーによる変更はできません。 -
ボリュームは、ボリュームサイズの 1 GiB あたり 3 IOPS というベースラインパフォーマンスレートで、I/O クレジットを取得します。ボリュームが I/O に対して保持しているクレジットが多いほど、長い時間ベースラインパフォーマンスレベルを超えたバーストが可能で、より高いパフォーマンスが必要な場合パフォーマンスも向上します。
EBSサイズとIOPSの関係は下図で表します。
gp3について
ストレージの料金に含まれ、3,000 IOPS と 125 MiB/秒 の一貫したベースラインレートを提供します。追加の IOPS (最大 16,000) とスループット (最大 1,000 MiB/秒) を追加料金を支払ってプロビジョニングできます。
2021年6g月東京リージョンの料金体系は以下となります。
Amazon EBS の価格 – アマゾン ウェブ サービス
デフォルトではgp2より安いです。
gp3に変更後の料金
gp3に変更する際に、IOPSとスループットを指定する必要があります。最低gp2 と同等の性能を確保する観点で変更後の料金試算は以下となります。
上記の表を見ると、gp2と同等なパフォーマンスを提供する場合、ほとんどgp3のほうが安くなります。gp3に変更するかは、パフォーマンス設定を考慮したうえでご検討ください。
オンラインでgp3に変更してみる
下記の公式ドキュメントを参考してみると、オンラインでもgp2からgp3に移行できます。
Amazon EBS Elastic Volumes – Amazon Elastic Compute Cloud
変更ボタンを押したら、確認ダイアログで確認してYesボタンを押すと、変更処理を行います。
完全に変更完了まで少し時間かかりますが、変更途中でも、EC2の操作は可能です。
最後に
新しいgp3ボリュームは、従来のgp2ボリュームに比べて、低価格でベースパフォーマンスが上がっております。コストが気になる方は移行を検討してはいかがでしょうか。