お世話になっております。水木です。
このたび、AWS Certified Advanced Networking – Specialty(ANS-C01) に合格しました!
タイトルにもある通り、ANS-C01の最終受験日は2026年12月31日となっています。
AWS Certified Advanced Networking – Specialty 認定試験公式ページ(英語版)
公式ページには、以下の記載があります。
This exam is being retired. The last day to take the exam is December 31, 2026. Certifications earned prior to the retirement of the exam will remain active for the standard three-year period.
日本語版のページではリタイア日が「2026年8月25日」と記載されたままですが、英語版の公式ページでは2026年12月31日が最終受験日と案内されています。
今回は、私がANS-C01に合格するまでに行った勉強方法や、実際に受験して感じた難易度などについて紹介します。
今年リタイア予定のANSは取得する価値があるか?
結論から言うと、今からでも取得する価値はあると私は考えています。
現時点では、ANSの後継となる新しいバージョンの試験がリリースされる予定は発表されていません。
一方で、AWS Certified Machine Learning – Specialty(MLS)のリタイア後に、AI・ML領域の新たな認定としてAWS Certified Generative AI Developer – Professional(AIP)が登場したように、将来的にANSで扱っていた領域を踏襲する新たな認定試験が登場する可能性もあると考えています。
また、ANSではDirect Connect、Transit Gateway、Site-to-Site VPN、BGPなど、通常のAWS認定試験ではなかなか深掘りしない領域まで学習します。
これらは実務環境がなければ本格的なハンズオンが難しいものもあり、業務で触れていない場合は初見となるサービス・技術も多いと思います。
そのため、ANSが受験できる今のタイミングで体系的に学習し、知識を身につけておくことには十分な価値があると感じました。
会社から資格取得の報奨金や資格手当が支給される場合は、それを受け取れるというメリットもありますね!
そして、AWSを扱う上でネットワークの知識は避けて通れないと思います。
現時点の業務がVPC内で完結していたとしても、キャリアアップしていく過程でオンプレミスとAWSを接続するハイブリッドネットワークや、マルチアカウント・マルチリージョン環境に携わる可能性もあると思います。
また、「なぜ疎通できないのか?」という場面に遭遇した際にも、ネットワークや通信経路をある程度理解していることで、問題の切り分けがしやすくなると思います。
そういった意味でも、ANSの学習は今後のキャリアにプラスに働くと考えています。
試験範囲
試験ガイドでは、以下の4分野から出題されます。
- コンテンツ分野1:ネットワーク設計(採点対象コンテンツの30%)
- コンテンツ分野2:ネットワーク実装(採点対象コンテンツの26%)
- コンテンツ分野3:ネットワークの管理と運用(採点対象コンテンツの20%)
- コンテンツ分野4:ネットワークのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス(採点対象コンテンツの24%)
個人的には、特に以下のサービス・技術への理解が合否を左右するポイントになると感じました。
- VPC
- Transit Gateway
- Direct Connect
- Site-to-Site VPN
- BGP
- Route 53
- Network Firewall
- SD-WAN
-
Elastic Load Balancing
- Application Load Balancer
- Network Load Balancer
- Gateway Load Balancer
- ハイブリッドネットワーク
- マルチアカウント・マルチリージョン構成
特にDirect Connect、Transit Gateway、Site-to-Site VPN、BGPについては、重点的に理解しておくことをおすすめします。
ANS取得前のレベル
AWS実務経験
約2年。
現在はAWSの設計・構築案件に参画しています。
保有AWS資格
ANS受験前に、以下のAWS認定を取得していました。
- CLF
- AIF
- SAA
- SOA
- DVA
- MLA
- SAP
- SCS
- DEA
ANSは、他のAWS認定試験と比較すると出題範囲の重複が比較的少なく、他資格を取得していることによるシナジーはそこまで大きくないと感じました。
ただし、強いてANS学習時の理解の助けになった資格を挙げるとすれば、SAPとSCSです。
また、BGPやOSI参照モデルなど、ネットワークの基本的な概念も理解しておく必要があります。
そのため、AWS資格ではありませんが、過去に学習したCCNAの知識も役に立ったと感じています。
ANS試験範囲の業務経験
ELBやRoute 53などは業務で触れる機会がありますが、ANSで特に重要となる以下のサービス・技術については、実務での構築経験がありませんでした。
- Transit Gateway
- Direct Connect
- Site-to-Site VPN
- BGP
そのため、ANSの主要分野についてはほぼ未経験の状態から学習をスタートしました。
勉強方法
① 動画・記事などで全体像をつかむ(約1週間)
最初は試験対策問題を解きながら解説をひたすら読んでいたのですが、分からない箇所が多すぎると文章を読むのもしんどくなってきます(笑)。
そこで、まずはDirect ConnectやTransit Gatewayなど、ANSで重要となるサービスの全体像をつかむところから始めました。
Direct Connect・Transit Gatewayの学習
記事
https://cloud5.jp/aws-ans-directconnect/
初心者でも取っつきやすい文体で書かれており、「そもそもDirect Connectとは何なのか?」というところから理解するうえで非常に参考になりました。
動画
https://www.youtube.com/watch?v=esUgNajrfg0
Direct ConnectやTransit Gatewayの概要を把握するうえで、かなり分かりやすい動画でした。
最初の1週間は、上記の記事や動画を何度も読み返し・視聴しながら理解を深めていきました。
② テキスト学習(約1.5週間)
次に、ANSの試験範囲を体系的に把握するため、書籍を使って学習しました。
テキスト全体を2周し、理解が不足しているサービスについては該当する章を追加で何度か読み返しました。
利用教材
AWS認定 高度なネットワーキング-専門知識(ANS-C01)完全対応テキスト
③ CloudTech(約2週間)
CloudTechの問題集を活用しました。
新問題を含む約300問を3周しました。
問題ごとにブックマークを付けられるため、私は以下のように色分けして管理しました。
- 赤:正解したが理解が曖昧
- 青:1回間違えた
- 緑:複数回間違えた
試験直前は、特に緑の問題を重点的に復習しました。
単純に正解・不正解だけを見るのではなく、「なぜこの選択肢になるのか」を説明できる状態を目指して学習しました。
④ Udemy(約2.5週間)
【構成図解付き】出題範囲網羅+AWS ANS-C01日本語実践問題220問(Advanced Networking)
こちらの模擬試験を6周しました。
CloudTechとUdemyを組み合わせることで、さまざまな問題パターンに慣れることができました。
本番でも、学習した内容と類似した論点の問題が数問出題されました。
試験当日
実際に受験して感じたのは、ANSは問われる範囲が狭く、そして深い内容の試験だということです。
各サービスについてしっかり理解していなければ解けない問題が多い反面、学習範囲そのものはある程度絞られています。
そのため、試験当日は多くの問題について、ある程度しっかりと根拠を持って回答することができました。
また、前述した通り、CloudTechやUdemyで学習した内容と類似した問題も出題されました。
問題集を何周もするだけでなく、解説を読み込み、「なぜこの構成になるのか」「他の選択肢ではなぜダメなのか」まで理解しておくことが重要だと感じました。
まとめ
受験前は、AWS認定を全冠している方の合格体験記や、身近な受験経験者から、
「ANSが一番難しかった」
「何回か不合格になった」
といった話を聞いていたため、かなり警戒していました。
しかし、実際には1度目の受験で、900点近いスコアで合格することができました。
これは決して「自分が特別できる」という話ではなく、以前と比較して学習教材が充実し、ANSに関する情報もかなり増えていることが大きいと思います。
そのため、ANSの取得ハードル自体も、以前よりは下がっているのではないかと感じました。
私自身も数年前にANSに挑戦していたら、1回では合格できていなかった可能性は十分にあると思います。
ANSに対して「難易度が高そう」と感じている方や、「もうすぐリタイアするなら今さら受けなくてもいいかな」と受験をためらっている方ももしかしたらいるかもしれませんが、しっかりと対策すれば、今からでも十分に合格を目指せる試験だと思います。
そして何より、ANSの学習を通じて身につくAWSネットワーク・ハイブリッドネットワークの知識は、試験がリタイアした後も活用できる知識です。
受験を迷っている方は、ぜひ2026年12月31日のリタイアまでに挑戦してみてください!


