1.はじめに
AWS CLI を使って S3 バケットの一覧を取得する際、aws s3api list-buckets コマンドを利用するのが一般的です。
しかし、実際にこのコマンドで取得した「バケット作成日」が、AWS マネジメントコンソール上の表示と一致しないという現象に遭遇した方も多いのではないでしょうか。
本記事では、この不一致の原因と、正しい作成日を取得するための具体的な方法を解説します。
2.現象の概要
AWS CLI で以下のようにコマンドを実行すると、S3 バケットの一覧と作成日が取得できます。
aws s3api list-buckets
ところが、CLI の出力結果に表示される作成日が、コンソール上の作成日と異なるケースがあります。
特に、東京リージョン(ap-northeast-1)をデフォルト設定にしている環境でこの差異が発生しやすい傾向があります。
例
- AWS コンソール上の作成日:2025/11/09 11:20:49 AM +09
- CLIで取得した作成日:2026-04-29T00:54:48+00:00


3.原因:S3 のメタデータは us-east-1 に集約されている
S3 は「グローバルサービス」として提供されていますが、内部的には us-east-1(バージニア北部)リージョンがメタデータ管理の中心になっています。
つまり、バケットの作成日や所有者情報などのメタデータは、us-east-1 に保存されているため、
他リージョンから list-buckets を呼び出すと、正確な作成日が取得できない場合があります。
4.正しい作成日を取得する方法
CLI 実行時に 明示的にリージョンを指定することで、正しい作成日を取得できます。
aws s3api list-buckets --region us-east-1
このように –region us-east-1 を指定すると、S3 のメタデータ管理リージョンに直接問い合わせるため、
コンソール上の作成日と完全に一致する結果が得られます。

5.検証結果の比較
| 実行方法 | 作成日が一致するか | 備考 |
|---|---|---|
|
❌ 不一致の可能性あり | デフォルトリージョンを使用 |
|
❌ 不一致 | 東京リージョン指定 |
|
✅ 一致 | 正しいメタデータ取得 |
6.補足:S3 の「グローバル」仕様の理解
S3 はリージョンごとにデータを保存しますが、バケット名の一意性やメタデータ管理はグローバルレベルで行われます。
この設計により、どのリージョンからでも同じバケット名を参照できますが、メタデータの取得元が us-east-1 に固定されているため、CLI の結果に差異が生じるのです。
7.まとめ
-
S3 バケットの作成日は us-east-1 に集約管理されている。
-
CLI で正しい作成日を取得するには、–region us-east-1 を明示的に指定する。
-
この仕様を理解しておくことで、AWS CLI とコンソールの表示差異を正しく解釈できる。



