こんにちは、松山です。
前回の記事では、Claude Codeとは何か、そしてそれがどのように開発方法を変えるのかをご紹介しました。多くの読者の方が、早く試してみたいと思っているはずです。
今日は実践編です。Claude Codeのインストールと設定を手取り足取り教え、初めてのAI開発タスクを完了させます。
お約束:この記事の手順に従えば、10分以内にClaude Codeを使い始められます。
インストール前の準備
1. システム要件の確認
Claude Codeは主要なOSに対応していますが、いくつかの基本要件があります:
| OS | 最小バージョン | 推奨構成 |
|---|---|---|
| Windows | Windows 10+ | Windows 11 |
| macOS | macOS 12+ (Monterey) | macOS 13+ (Ventura) |
| Linux | Ubuntu 20.04+ / Debian 11+ | Ubuntu 22.04+ |
ハードウェア要件:
- メモリ:最低4GB(推奨8GB以上)
- ストレージ:最低500MBの空き容量
- ネットワーク:安定したインターネット接続
2. 準備するもの
インストールを始める前に、以下を用意してください:
✅ Anthropic APIキー
- アクセス先:https://console.anthropic.com/
- アカウントを登録してAPIキーを作成
- 新規ユーザーは通常5ドルの無料クレジットあり
✅ Node.js環境(オプションですが推奨)
- Claude Codeは独立したツールですが、多くの開発タスクにNode.jsが必要
- アクセス先:https://nodejs.org/(LTS版をダウンロード)
✅ 基本的なコマンドライン使用経験
- ターミナル/コマンドプロンプトの開き方を知っている
- cd、lsなどの基本コマンドを理解している
インストール手順詳細
Windows ユーザー
方法1:公式インストーラーを使用(推奨)
# 1. インストーラーをダウンロード
https://claude.com/claude-code にアクセス
"Download for Windows" をクリック
# 2. インストーラーを実行
ダウンロードした claude-code-setup.exe をダブルクリック
ウィザードに従ってインストールを完了
# 3. インストールを確認
コマンドプロンプトを開く (Win+R、cmdと入力)
claude --version
方法2:npmでインストール
# PowerShellまたはコマンドプロンプトで実行
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
# インストールを確認
claude --version
よくある問題:
- 「claudeコマンドが見つかりません」:環境変数PATHを確認し、インストールディレクトリが追加されているか確認
- 権限エラー:管理者権限でコマンドプロンプトを実行
macOS ユーザー
方法1:Homebrewを使用(推奨)
# 1. Homebrewがインストールされているか確認
# インストールされていない場合:
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
# 2. Claude Codeをインストール
brew install anthropic/tap/claude-code
# 3. インストールを確認
claude --version
方法2:手動ダウンロードとインストール
# 1. インストーラーをダウンロード
curl -L https://claude.com/downloads/claude-code-macos.pkg -o claude-code.pkg
# 2. インストール
sudo installer -pkg claude-code.pkg -target /
# 3. 確認
claude --version
よくある問題:
- 「開発元が確認できないため開けません」:
- システム環境設定 → セキュリティとプライバシー → 「このまま開く」をクリック
- 権限の問題:sudoコマンドでインストールを実行していることを確認
Linux ユーザー
Ubuntu/Debianシステム:
# 1. Anthropicソフトウェアソースを追加
curl -fsSL https://pkg.anthropic.com/gpg | sudo gpg --dearmor -o /usr/share/keyrings/anthropic.gpg
echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/anthropic.gpg] https://pkg.anthropic.com/apt stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/anthropic.list
# 2. Claude Codeをインストール
sudo apt update
sudo apt install claude-code
# 3. インストールを確認
claude --version
汎用的な方法(すべてのLinuxディストリビューション):
# npmでインストール
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
# 確認
claude --version
APIキーの設定
インストールが完了したら、最も重要なステップ——APIキーの設定です。
APIキーの取得
- https://console.anthropic.com/ にアクセス
- ログインまたはアカウント登録
- "API Keys" ページに移動
- "Create Key" をクリック
- キーに名前を付ける(例:"my-laptop")
- すぐにキーをコピー!(一度しか表示されません)
キーの設定
方法1:対話型設定(初心者におすすめ)
# 設定コマンドを実行
claude configure
# プロンプトが表示されます:
# API Key: [キーを貼り付け]
# Default model (空白でデフォルト): [そのままEnter]
# 設定完了!
方法2:環境変数での設定
Windows(一時的):
set ANTHROPIC_API_KEY=your_api_key_here
Windows(永続的):
setx ANTHROPIC_API_KEY "your_api_key_here"
# コマンドプロンプトを再起動して有効化
macOS/Linux(一時的):
export ANTHROPIC_API_KEY='your_api_key_here'
macOS/Linux(永続的):
# 設定ファイルを編集
echo 'export ANTHROPIC_API_KEY="your_api_key_here"' >> ~/.bashrc
# zshを使用している場合:
echo 'export ANTHROPIC_API_KEY="your_api_key_here"' >> ~/.zshrc
# 設定を再読み込み
source ~/.bashrc # または source ~/.zshrc
設定の確認:
claude test-connection
# 以下が表示されるはず:✓ Successfully connected to Claude API
初めてのClaude Codeタスク
設定完了!さっそくClaude Codeの魔法を体験しましょう。
Hello World:AIにスクリプトを書いてもらう
# 1. テストディレクトリを作成
mkdir claude-test
cd claude-test
# 2. Claude Codeを起動
claude
# 3. Claudeプロンプトで入力:
Pythonスクリプトを書いてください。機能は:
1. カレントディレクトリのすべての.txtファイルを読み取る
2. 各ファイルの行数と単語数を集計
3. 集計レポートを出力
Claude Codeの動作が見られます:
- 要件を理解
- 詳細を確認
file_counter.pyファイルを作成- コードを表示して続行を確認
yesと入力すると、ファイルが作成されます
AI生成スクリプトを初めて実行:
# テストファイルをいくつか作成
echo "Line 1\nLine 2\nLine 3" > test1.txt
echo "Hello World" > test2.txt
# AI生成スクリプトを実行
python file_counter.py
出力例:
ファイル統計レポート
================
test1.txt: 3行, 18単語
test2.txt: 1行, 11単語
----------------
合計: 2ファイル, 4行, 29単語
おめでとうございます!初めてのAI開発タスクを完了しました!
よくあるインストール問題のトラブルシューティング
問題1:APIキーが無効
症状:
Error: Invalid API key
解決方法:
- キーが完全にコピーされているか確認(余分なスペースがないか)
- キーの有効期限を確認
- キーを再生成して設定
問題2:ネットワーク接続の失敗
症状:
Error: Failed to connect to API
解決方法:
# ネットワーク接続を確認
ping api.anthropic.com
# 中国国内にいる場合、プロキシ設定が必要な場合があります
export HTTP_PROXY=http://your-proxy:port
export HTTPS_PROXY=http://your-proxy:port
問題3:コマンドが見つからない
症状:
'claude' is not recognized as an internal or external command
解決方法:
- Windows: 環境変数PATHを確認し、インストールディレクトリを追加
- macOS/Linux:
hash -rを実行してコマンドキャッシュを更新 - ターミナルウィンドウを再起動
問題4:権限エラー
症状:
Permission denied
解決方法:
# Linux/macOS
sudo npm install -g @anthropic-ai/claude-code
# またはnpmグローバルディレクトリの権限を変更
mkdir ~/.npm-global
npm config set prefix '~/.npm-global'
export PATH=~/.npm-global/bin:$PATH
クイック設定チェックリスト
インストール後、このチェックリストですべて正常か確認:
- [ ]
claude --versionでバージョン番号が表示される - [ ]
claude test-connectionで接続成功 - [ ]
claudeを起動して対話モードに入れる - [ ] 初めてのHello Worldタスクを完了
- [ ] 生成されたファイルが正常に実行できる
すべてチェック?おめでとうございます、完璧にインストールと設定ができました!
高度な設定(オプション)
カスタム設定ファイル
Claude Codeは設定ファイルのカスタマイズに対応:
# 設定ファイルの場所
# Windows: C:\Users\YourName\.claude\config.json
# macOS/Linux: ~/.claude/config.json
設定例:
{
"model": "claude-3-5-sonnet-20241022",
"max_tokens": 4096,
"temperature": 0.7,
"editor": "vscode",
"auto_confirm": false
}
エディタへの統合
VS Code統合:
- "Claude Code"拡張機能をインストール
- APIキーを設定
- エディタ内で直接Claudeを使用
Vim/Neovim統合:
# プラグインをインストール(vim-plugを使用)
Plug 'anthropic/claude-code.vim'
次回予告
次回の記事『基本操作:Claude Codeとの正しい対話の仕方』では、以下を教えます:
- 開発要件を明確に説明する方法
- Claude Codeのワークフローを理解する
- AI生成コードを効果的にレビューする方法
- 実践ケース:AIに古いコードをリファクタリングしてもらう
今日の基礎ができたので、次回から本格的に「実務」を始められます!
💬 インタラクションタイム
インストールはスムーズでしたか?何か問題はありましたか?
- A. 一発で成功、スムーズだった
- B. 小さな問題があったけど解決できた
- C. まだトラブルシューティング中(コメント欄で教えてください、お手伝いします)
- D. まだインストールしていない、とりあえずブックマーク
ヒント: この記事で触れていない問題があれば、コメント欄でお知らせください。今後の記事で補足します!
このブログをフォローして、次回もお楽しみに! 🚀
このシリーズについて
これは「AI駆動開発実践」シリーズの第2回です。前回はClaude Codeとは何かを学び、今回はインストールと設定を完了しました。次回からは、本格的にAIを使って開発効率を向上させます!
すでにインストールが完了した方は、まず自分で探索してみてください。次回もお楽しみに! 👋


