IT運用保守の現場を2年経験して学んだこと

こんにちは、西海です。

先月末で2年近く携わっていた現場を退場しました。
初めての運用保守業務に携われた現場だったので、業務の中で学んだマインドを残しておきたいと思い記事にしました。

現場に入った当初に苦労したこと

SESあるあるだと思いますが、新しい現場へ参画するというのは、気持ち的にはもう「転職」と大差ないと感ます。
現場ごとにルールも文化も違うため、今まで経験してこなかったことがいくつも襲い掛かってきます。
中でも印象に残ったことをここで挙げておきます。

①システム構成の把握がとにかく大変だった

私が携わっていたのは、大規模システム向けの基盤でした。
複数の機能や構成要素が絡み合っており、全体像を理解するのに非常に苦労しました。

正直なところ、退場した今でも「すべて理解できている」とは言えません。
それほどまでにシステムの規模と複雑さは大きかったと感じています。

②現場顧客の専用ルールが多く、覚えきれなかった

もう一つ大きな壁だったのが、現場顧客の専用ルールです。
申請、報告、作業手順などが細かく決められており、
「この作業にはどの申請が必要なのか?」
「誰に、どのタイミングで報告すべきか?」
といったことが分かりづらい場面が多くありました。

③手順書・設計書が分かりづらかった

手順書や設計書についても、内容が最新化されていなかったり、
構成が複雑すぎて一目では理解できなかったりすることが多くありました。

結果として、作業のたびに資料を読み込み、理解するところから始める必要がありました。

苦労を通して気づいたこと

大規模システム基盤の現場が初めてだったため、参画当初は上記のことでとにかく苦労しました。
どうすればいいのか悩むことも多く、とにかく業務を続ける中で「こうすればいいのでは?」と気づいたことが以下になります。

①最初からすべてを把握することは不可能

現場を経験して強く感じたのは、
「最初からすべての構成を理解しようとするのは無理がある」 ということです。

まずは基本となる部分や、よく触る箇所から理解し、
そこから関連する部分を少しずつ覚えていく。
あるいは、重要度の低い部分については割り切って理解を後回しにする。
その方が結果的に効率が良いと感じました。

②専用ルールを完全に把握している人は意外と少ない

現場に長くいる方でも、
「数年前に一度対応しただけ」というルールについては記憶が曖昧なこともあります。

そのため、
「誰かが知っているはず」
と決めつけず、必要に応じて顧客に直接確認することが重要だと学びました。

③作業と資料修正は必ずセット

小さな設定変更であっても、資料の修正は欠かせません。
特に重要なのは、

・なぜその作業を行ったのか
・なぜその設定値を選んだのか

といった「理由」を残すことです。
これが残っているかどうかで、未来の自分やチームメンバーの負担は大きく変わります。

実際にやった改善・やるべきだった改善

上記のような気づきの後、じゃあどう改善すれば楽になるか考えました。
その際に実際にやってみたこともありますが、今考えたらこれもしておけばよかったなということもありました。

①まずは全体の概要をつかむ

詳細な設計書から読み始めるよりも、
顧客向けの利用ガイドや概要資料を先に読むことで、
システムの全体像や手続きの流れを把握しやすくなりました。

「どこに何が書いてあるか」を知るだけでも、作業のハードルは下がります。

②自分が対応したルールは資料として残す

よく対応するルールは手順書が存在することも多いですが、
内容が古い場合も少なくありません。

その場合は、

・最新の情報に更新する
・手順書がないものはメモでもいいので残す

といった対応を心掛けました。
これだけでも、未来の自分やチームがかなり楽になります。

③レビューや指示は文章で残すべきだった

チームリーダーや顧客から受けたレビューや指示について、
その場では理解していても、時間が経つと理由を忘れてしまうことがあります。

「あのとき、なぜこの対応をしたのか?」
を後から追えるよう、文章で残しておくことの重要性を痛感しました。

今後、特に気を付けていきたいこと

上記で挙げたことはあくまで私がいた現場でしか通用しないものありますが、中にはどの現場においても気を付けたほうがいいこともあります。
上記で記載したこと以外にもこれから気を付けたほうがいいなと感じたこともあったため、それについてここでまとめておきます。

①共通認識をしっかり持つ

作業の目的や注意点、進め方について共通認識が取れていないと、
想定以上に工数がかかったり、手戻りが発生したりします。

指示を受けたあとは、一度落ち着いて状況を整理し、
認識が合っているか確認することを意識したいと思います。

②書き方・言い方に気を付ける

共通認識を得るためには、こちらの意図が相手に正しく伝わることが重要です。

最初の指示だけですべてを伝えることは不可能ですが、
その後に質問しやすいかどうかは、普段のコミュニケーションの取り方に大きく左右されると感じています。

そのため、チャットでの文章の書き方や、日常的な伝え方には今後も気を付けていきたいです。

③感謝をきちんと伝える

誰かに教えてもらったとき、助けてもらったとき、
感謝を伝えるタイミングは意外と多くあります。

その一言があるだけで関係性が良くなり、
結果として仕事が進めやすくなる場面を何度も経験しました。

簡単ですが、やらないデメリットが大きく、
やったときのメリットはさらに大きい行動だと思います。

まとめ

IT運用保守の現場での2年間を振り返ると、
構成理解の難しさ、ルールの複雑さ、文書化やコミュニケーションの重要性など、
多くの学びがありました。

小さな改善の積み重ねが、
未来の自分やチームを確実に助けてくれます。

これからの業務においても、ここにまとめたことを意識して努力していきたいと思います。

Last modified: 2026-01-30

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