こんにちは、石川です。
今回は、AWS WorkSpaces Cost Optimizerのレポートに表示される「Initial Mode」と「New Mode」について整理します。
レポートを見ていると、この2項目が何を表しているのか少し分かりづらく感じることがあります。
本記事では、それぞれの意味と判定タイミングを簡潔にまとめます。
はじめに
WorkSpaces Cost Optimizerは、WorkSpacesの利用状況をもとに、より適切な請求モードを判断するための仕組みです。
そのレポートに表示されるのが、次の2項目です。
- Initial Mode
- New Mode
Initial Mode とは
Initial Modeは、分析実行時点でWorkSpaceに設定されている現在の請求モードを表します。
Cost Optimizerは1日1回、GMTの午前0時直前に利用状況を分析します。
Initial Modeは、その分析タイミングで見た「現在の設定値」です。
New Mode とは
New Modeは、WorkSpaceの使用状況と設定されたしきい値をもとに算出された推奨請求モードです。
つまり、以下となります。
- Initial Mode:今の設定
- New Mode:推奨される設定
何を比較しているのか
比較に使われるのは、主に次の内容です。
- 分析時点での現在の請求モード
- 現在の請求期間における累積使用状況
- CloudFormationテンプレートで設定されたしきい値
- 利用状況をもとに算出された推奨モード
そのため、Initial Modeと New Modeは、現在の設定と、
その時点までの利用状況を踏まえた推奨設定の比較と考えると分かりやすいです。
判定の考え方
Cost Optimizerは、WorkSpaceの使用時間がしきい値を超えたかどうかをもとに請求モードを判断します。
AUTO_STOP から ALWAYS_ON への推奨
WorkSpaceの利用時間が、その WorkSpaceタイプに設定されたしきい値を超えた場合、
AUTO_STOPから ALWAYS_ONへの切り替えが推奨されます。
ALWAYS_ON から AUTO_STOP への推奨
月額課金のWorkSpacesについては、
月末時点で月全体の利用状況を確認し、しきい値を下回っている場合に、
翌月からAUTO_STOPへの切り替えが推奨されます。
つまり、以下整理となります。
- AUTO_STOP → ALWAYS_ON は日次評価
- ALWAYS_ON → AUTO_STOP は月次評価
「切り替えは即時ではない」
ここは見落としやすいポイントです。
Cost Optimizer はリアルタイムで判定するわけではなく、1日1回の分析タイミングで評価します。
そのため、しきい値を超えた瞬間にすぐモードが切り替わるわけではありません。
日中にしきい値を超えた場合でも、反映は次回の分析タイミング以降となるため、
最大で24時間程度の差が出る可能性があります。
まとめ
WorkSpaces Cost Optimizerのレポートは、次のように理解すると分かりやすいです。
- Initial Mode:分析時点での現在の請求モード
- New Mode:利用状況としきい値をもとに算出された推奨請求モード
また、判定はリアルタイムではなく、日次または月次の評価タイミングで行われます。
そのため、レポートを見る際は「その瞬間の値」ではなく、分析時点までの累積利用状況をもとにした結果として捉えるのがポイントです。
最後に
Initial Mode と New Modeの意味を整理しておくと、Cost Optimizerレポートの見方がかなり分かりやすくなります。
レポートを確認する際は、現在の設定と推奨値の差だけでなく、どのタイミングで判定された結果なのかもあわせて見ると理解しやすいと思います。
同じように、この2項目の意味が分かりづらいと感じていた方の参考になれば幸いです。
※参考
https://docs.aws.amazon.com/solutions/latest/cost-optimizer-for-workspaces/features-and-benefits.html
https://docs.aws.amazon.com/solutions/latest/cost-optimizer-for-workspaces/architecture.html


