この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので十分ご注意ください。
経緯
前回はSVFの概要と3つに分けられた製品群についてSVFシステム構造についてブログを書かせて頂きました。
設計部(Design)と接続部(Interface)と実行部(Output)の分野に分けられるということでしたが、今回は接続部の代表的な製品名「SVF Connect SUITE Standard」ついて書かせて頂きます。
SVF Connect SUITE Standardとは
帳票サーバーをつなぐインターフェイス機能
「SVF Connect SUITE」は、一元的な帳票サーバーを短期簡易構築できるように、さまざまなシステム環境に適用できるインターフェイスを提供するスイート製品です。
ホストやオフコン、ERPなど上位システムとファイルインターフェイスで繋ぎ、ノンプログラミングで帳票出力を自動実行するモジュール、各種開発環境でアプリケーションサーバーと帳票サーバー間をシームレスに連携するモジュールなどが利用できます。
SVF Connect SUITE Standerdの特徴
インターフェイス~各種システムとの連携/サーバー間連携/データソース連携
上位システムとの連携
「SVF Connect SUITE(Universal Connect/X MailEdition)」では、上位のシステムからダウンロードされるXML/TXT/CSV/固定長形式ファイルをタイマー監視して印刷データを取得します。
取得したデータは、指定のフォームとマッピングして、動作設定によって、帳票運用モジュールと組み合わせて指定の出力先に出力を実行します。
これにより、アプリケーションと連携したオンラインバッチ処理を実現できます。
リアルタイムな帳票処理(UCX Single、UCX Single for .NETFramework API)の利用
サーバー間通信のモジュールUCX Singleを利用すると、即時処理を必要とする帳票出力に対して、クライアント(Webブラウザ)からの要求を受けて任意のタイミングで帳票自動処理を可能にします。
例えばリアルタイム生成されたPDFファイルのブラウザ表示、帳票出力時のユーザーへのエラー通知など、実行結果を上位のアプリケーションに返すことができます。
サーバー間の連携
クラスタ構成や別筐体でJavaまたは.NET Framework、Windowsで作成されたプログラムが動作するアプリケーションサーバーと帳票サーバーで構成するシステム上で、サーバー間通信を行うモジュール群を同梱しています
大規模なシステムや複数台のアプリケーションサーバーと帳票サーバーによるシステム構成では、サーバー間のコラボレーションを可能にして開発工数の削減を実現します。
データソース連携
CRMやERP、メールサーバーなど、企業内にあるさまざまなデータソースからデータ変換を実行。 帳票サーバーにインポートし、さらにデータ更新処理の自動運用を実現します。
PDF生成した帳票をメールに配信、FAX連携が可能
「Universal Connect/X Mail Edition」に渡すデータ内にメールアドレスを含めておくと「SVF for PDF」で生成したPDF帳票を自動的にメール配信することができます。件名や本文においてもデータファイル内のデータ利用が可能です。運用性の高い自動メール配信システムの構築が行えます。また、インターネットFAXサ-ビスやFAXシステムと連携してFAX 送信が可能です。
複数データの統合
異なるフォーマットの変換を、アイコンで容易に定義でき、柔軟に変更できます。
複雑なデータフローをノンプログラミングで定義できます。
(画像貼り付け)
Universal Connect/XとUCX Single
上位システムとの連携の説明でUniversal Connect/XとUCXSingleの製品名がでてきました。この製品名の概要について説明したいと思います。
Universal Connect/Xの概要
- Universal Connect/Xは、上位アプリケーションで作成された印刷データを、タイマーによる自動監視または任意のタイミングでSVF実行部製品に受け渡して、プリンターやPDF、TIFFファイルなど、さまざまな形態で帳票を出力できる製品です。
- Universal Connect/Xサーバー上で動作するSVF実行部製品ではなく、SVF Cloudに受け渡して帳票を出力することもできます。SVF Cloudを使用する場合は、Report Director Enterpriseと連携できません。
- 上位アプリケーションからデータを読み込むタイミングや印刷時に使用するXML様式ファイルなど、動作に関する設定を[動作設定]で制御できます。
たとえば、出力する印刷データの内容やファイル名に応じて、印刷するXML様式ファイルを自動的に変更するなどの動作を設定できます。
- 出力する帳票のデザインは、帳票作成ソフトウェアSVFX-Designerで作成したXML様式ファイルを利用します。
- 従来、ユーザーがプログラムを独自に作成する必要がありましたが、Universal Connect/Xにより、ノンプログラミングでのきめ細かい帳票出力が実現できます。
- Universal Connect/Xの動作にかかわる設定や定義は、.NET Frameworkを利用したアプリケーションで行います。さらにUCXSingleを利用することにより、ユーザーが用意したプログラムから任意のタイミングで出力要求をかけられます。
UCX Singleの概要
通常Universal Connect/Xでは、常時稼働によってデータファイルをタイマーで監視し、自動的に出力しますが、任意のタイミングで出力する場合には、UCXSingleを利用します。
UCX Singleを使用すると、Universal Connect/X動作設定で設定したJOBIDをプログラム内で指定できます。
そのプログラムを外部アプリケーションから呼び出すことによって、ユーザーが作成した設定ファイルを読み込んで出力します。
また、出力時に使用するデータファイルや、作成する出力ファイル名など、UTC Singleの場パラメータとして直接渡すこともできます。
UCXSingleには、次のモジュールが容易されており、ご利用のプログラムに応じて、使用するモジュールを選択できます
- 各OSに応じたC言語で作成されているモジュール
- どのプラットフォームでも動作可能なJava言語で作成されているもモジュール(Java版)
- ASP.NETのWEbアプリケーションやWindows’フォームアプリケーション、ClickOnceによってクライアントに配布されたアプリケーションなどで利用できるモジュール(.NET版)
まとめ
今回はSVF Connect SUITEとはどのような製品なのか解説致しました。
上位システムからさまざまな形態のデータを自動で実行部に受け渡して帳票に出力できるのは利便性があり、クライアントにとってとてもメリットがあるとおもいました。
JOBIDをプログラム内で指定し、任意のタイミングでも出力できるので自分の条件に合った設定を行うことができます。
以上でSVFサーバー内の接続部についての解説を書かせて頂きました。