AWS CLIバージョンアップの方法(Linux)


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新年あけましておめでとうございます!協栄情報の陳です。

概要

開発現場でAWS CLI バージョン 1を使用している場合がありますが、AWSユーザーガイドがCLI バージョン 2を使用することをお勧めしているので、今回は、インターネット接続できないLinuxサーバのCLIバージョンアップの方法を説明します。

対象サーバについて

●Linuxサーバ
●インターネット接続できない

作業ステップ

AWS CLI 2のインストーラの取得

ローカルでインターネット接続できる端末から最新のAWS CLI 2のインストーラを取得する。
https://awscli.amazonaws.com/awscli-exe-linux-x86_64.zip

対象サーバはUNZIPがインストールされていない場合、ローカルのUNZIPがインストールされているLinuxサーバでzipファイルからtarファイルを作成する。

$ sudo unzip awscli-exe-linux-x86_64.zip
$ sudo tar -cvf awscli-exe-linux-x86_64.tar aws

インストーラの持ち込み

対象サーバにTera Termでログインし、ターミナルメニューの「File」→「SSH SCP…」を選択し、インストーラファイル(zip/tar)を対象サーバに転送する。
file

ファイルを転送されたことを確認する。
転送先のパスが/tmpの場合

$ ll /tmp/

AWS CLI バージョン 1のアンインストール

AWSドキュメントから、AWS CLI バージョン 2を使用する前に、AWS CLI バージョン 1をアンインストールすることを推奨するので、先にアンインストールを実施する。
file

対象サーバにログインし、AWS CLIのバージョンを確認した上でアンインストールする。

$ aws --version

pipを使用してAWS CLIをインストールした場合

$ sudo pip uninstall awscli

バンドルされたインストーラを使用した場合

$ sudo rm -rf /usr/local/aws
$ sudo rm /usr/local/bin/aws

ターミナルを再起動し、AWS CLIがアンインストールされたことを確認する。

$ aws --version

AWS CLI バージョン 2のインストール

転送したファイルを解凍する。

zipファイルの場合

$ sudo unzip awscli-exe-linux-x86_64.zip

tarファイルの場合

$ sudo tar -xvf awscli-exe-linux-x86_64.tar

インストーラを実行する。

$ sudo ./aws/install

インストールされたCLIのバージョンを確認する。

$ aws --version

最後に

Linuxなら、ファイルの所有者があるので、解凍したファイルをそのまま転送したら、インストーラはrootユーザでも実行できません。それでzipファイルを解凍できない場合、tarファイルを利用することになります。

参考資料

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/cli/latest/userguide/install-linux.html
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/cli/latest/userguide/install-cliv2-linux.html

Last modified: 2024-02-07

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