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VPCエンドポイントを利用してEC2にセッションマネージャーで接続する – インターネットアクセスなし

はじめに

こんばんは。
めっきり寒くなってきましたね。
秋服の出番がほとんどなくて寂しかったです。

さて、今回はSSMのセッションマネージャーを使ってインターネット接続なし(NAT-gatewaysも利用しない)でEC2に接続してみたいと思います。

結論ファースト

構成に必要なものは先に以下にまとめておきます。

では以下にて実際に進めてまいります。

作業

VPCエンドポイント作成

インターネットにアクセスしない構成にするにはVPCエンドポイントを利用します。

特に、セッションマネージャーで接続するには以下3つのVPCエンドポイントの作成が必要となります。

まず、以下でVPCエンドポイントを利用するための前提条件を整えていきます。

事前確認・作業

  1. [DNSホスト名]と[DNS解決]がともに有効になっていることを確認します。
    ※ VPCのナビゲーションペインから[お使いのVPC]のページを開き、利用するVPCを選択して詳細タブから確認できます。

  2. VPCエンドポイントに関連付けるセキュリティグループを作成し、インバウンドルールに利用するVPCからのHTTPS通信を許可するルールを追加します(アウトバウンドはデフォルトのままです)。

※その他、NACLを設定している場合や、AWS PrivateLinkのquotaの確認などが必要ですが本記事では触れません。

com.amazonaws.[region].ssm

前提が整ったのでVPCエンドポイントを作成していきます。

  1. VPCのナビゲーションペインからエンドポイントのページを開き、[エンドポイントを作成]をクリックします。

  2. [AWSのリソース]を選択し、[サービス名]でssmと入力すると候補が表示されますので選択します。

  3. VPCを選択します。[DNS名を有効化]にチェックをつけます。利用するAZとサブネットも選択します。
    ※ 今回はEC2インスタンスがデプロイされるサブネットと同じプライベートサブネットを選択します。

  4. 先ほど作成したセキュリティグループを選択します。ポリシーについては今回特に設けません。そのまま画面下部の[エンドポイントを作成]をクリックします。

com.amazonaws.[region].ec2messages

上と同様の作業を繰り返します。

com.amazonaws.[region].ssmmessages

上と同様の作業を繰り返します。

※ なお、作成するVPCエンドポイントの配置についてですが、AWS re:post では以下のように言及されています。

注: 同じアベイラビリティーゾーンに複数のサブネットがある場合、追加のサブネット用に VPC エンドポイントを作成する必要はありません。同じアベイラビリティーゾーン内の他のサブネットは、インターフェイスにアクセスして使用することができます。

可用性を考慮してVPCエンドポイントを複数作成する場合に関しては、異なるアベイラビリティゾーンに作成するのがよさそうです。

EC2起動

VPCエンドポイントの作成が完了したので次はEC2の準備です。

SSM用ロールの作成

まずはEC2に関連付けるSSM用のロールを作成します。

  1. IAMのナビゲーションペインからロールのページを開き、[ロールを作成]をクリックします。

  2. 信頼されたエンティティで[AWS のサービス]を選択し、ユースケースのサービスまたはユースケースで[EC2]を選び、表示される選択肢の中から[EC2 Role for AWS Systems Manager]を選択して画面下部(キャプチャには映っていませんが)の[次へ]をクリックします。

  3. デフォルトでAmazonSSMManagedInstanceCoreというポリシーがロールに追加されています。
    SSMにはこのポリシーが必要ですのでこのまま[次へ]をクリックします。

  4. ロール名を入力して画面下部の[ロールを作成]をクリックするとロール作成完了です。
    あとでEC2に関連付けるためにロール名はコピーして控えておきます。

EC2用のセキュリティグループの作成

  1. SSMのセッションマネージャの利点を活かして、今回はインバウンドトラフィックについては、SSH含めてすべてのポートを閉じたいと思います。(アウトバウンドはデフォルトのままです。)

EC2起動

さて、いよいよEC2起動です。

使用するAMIにssm-agentがプリインストールされていなければなりません

もし、利用したいAMIにssm-agentがプリインストールされていない場合は以下の記事を参考にしてみてください。RHEL9ですが、ssm-agentのインストール、AMIの作成、privateサブネットでのセッションマネージャー接続確認まで行っています。

参考: RHEL9にSSMエージェントをインストールしてセッションマネージャで接続するまで
https://cloud5.jp/ssm-agent-in-rhel9/

もちろん、Amazon Linux 2などのssm-agentがプリインストールされているAMIを利用される場合は特に意識することはありません。

画像は省略しますが、対象のVPC、サブネット、セキュリティグループ、IAMロールを選んでいき、EC2を起動します。

なお、今回SSHはしませんのでキーペアの作成は不要です。
その他インスタンスタイプやストレージ設定はデフォルトのままで構いません。

セッションマネージャで接続確認

起動ができたらセッションマネージャーで接続してみましょう。

接続できました!!

おわりに

いかがだったでしょうか。
今回構成するうえで必要だったものを再掲します。

ではまたどこかでお会いしましょう!
あでゅー!!

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