先日AWS Japanの方が講師を務める"Amazon Bedrock Agentsワークショップ"に参加してきました。
テーマは、「Amazon Bedrock Agents を活用したアプリケーションを AWS 上に構築し、物流業界のシナリオとして、プロンプトをもとに生成AIがDBのデータを参照・更新を行うことを体験」できるというワークショップでした。
初めてAmazon Bedrock Agentsに触れたため、ワークショップを通じての感想を書き留めておこうと思います。
Amazon Bedrock Agentsワークショップ感想
■感想1. Amazon Bedrockの機能、多すぎ問題
率直に、Bedrockは“できること”が多いです。マネジメントコンソールの左ペインを見ると、

ずらっと機能がたくさんありますよね。
モデルカタログ、ナレッジベース、エージェント、ガードレール、推論、などなど。
ワークショップに参加したおかげで、最初は全体像をラフに掴み、「エージェント中心に最低限動かす」から入れたので、精神的にラクでした。
■感想2. アクショングループとはなんぞや
エージェントは“会話を理解して、必要なら機能(ツール)を呼ぶ”司令塔です。
アクショングループは、その“呼べる機能の束”とたとえられるかもしれません。
APIやDB操作などを「この仕様で呼んでいいよ」と教える役割だと理解しました。
ワークショップでは、エージェントが3つのAWS Lambdaに対し、呼び出しを実行していました。

↓

■感想3. アクショングループ関数の“パラメータ”って何?
アクショングループの中には“関数(=呼び出し可能な操作)”が並びます。
パラメータは、その関数に渡す入力です。
スキーマ(型・必須)がきちんと定義されていて、エージェントはユーザーの発話からこの入力を“埋める”ところまで面倒を見てくれます。

エージェントとアクショングループの関数の間では、決まった仕様でやり取りがなされなければならないようですね。
■感想4. エージェントのテスト機能が“簡単すぎる”件
Amazon Bedrock Agentsにはテスト機能があります。
マネジメントコンソールからテストUIで、会話→ツール実行→レスポンス確認までを一気に試せるのが快適でした。

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トレースという、生成履歴やツール呼び出しの可視化がわかりやすく、躓きポイントの切り分けが早くできそうです。
■感想5. プロンプトの補足をAWS側でやっているようです
ワークショップではエージェント向けの指示として短いプロンプトが用意されており、テストUI上では意図が通りやすい印象がありました。
トレースを見ると、AWS側でプロンプトへの補足をするテキストが挿入されていました。

↓赤く囲っている部分が補足された箇所ですね。

エージェント開発初心者でもいい感じに動くものができそうな印象でした。
まとめ
Amazon Bedrock Agentsのワークショップを通じて、Amazon BedrockやAIエージェントの仕組みに触れることができました。
自身のプロジェクトでもコスト管理や監視、不要リソースのチェックなどのAIエージェントがあれば、取り入れられそうな印象を受けました。
もしAmazon Bedrock AgentsやAIエージェントに振れたことがない方がいましたら、このワークショップを試してみてください。
https://catalog.us-east-1.prod.workshops.aws/workshops/e8b63498-d532-4dd4-b392-622ee65bea94/ja-JP
参考リンク:倉庫業務におけるAmazon Bedrock Agentsを活用したチャットアプリケーション
↓ほかの協栄情報メンバーもAmazon Bedrockについての記事を公開しています。ぜひ参考にしてみてください。
■Amazon Bedrockとチャットできる LINEbotボット構築ハンズオン(INAMURA)
■Amazon Bedrock Data Automation(プレビュー)について(INAMURA)


