「AWS Certified Solutions Architect – Professional(SAP-C02)」合格へのステップバイステップガイド


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Amazon Web Services(AWS)の認定資格は、IT系資格ランキングで1,2を争う人気資格ですよね。先日公開された「Top 8 IT certifications in demand today」でも需要の高い資格として取り上げられています。

 

今回わたしはAWS認定資格12個あるうちの「AWS Certified Solutions Architect – Professional(SAP-C02)」を受験しました。

 

AWS-SAPを取得することで、社内の評価が高まったり、就職・転職活動をする際に有利に働いたりします。AWS-SAPはクラウドソリューションの設計を担当する方向けの認定なので、AWSサービスを使ってお客様のシステム・サービスをエンドユーザーにどのように安全、かつユーザーエクスペリエンス高く提供していくか知りたい方におすすめの認定です。

 

今回の記事ではわたしがAWS-SAP取得のために行った勉強方法や勉強時間、受けた感想をステップバイステップで紹介します。

 

【この記事はこんな方におすすめ】

  • SAPになんとしても合格したい方
  • SAP試験直前でなんだか心配な方
  • そもそもSAPがどんな試験なのか知りたい方

 

 

AWS-SAPを受験してみた

勉強方法などを紹介する前に、2023年12月に受けたわたしの受験結果をお伝えします。

 

saitou-aws-sap-study-method点数

 

なんとか合格することができました。試験中に自信をもって回答できたのが75問中21問でしたので、正直落ちたと思いました。。。

 

さきに受験者向けに大事なことを3つ伝えておきますね。

  • 問題集だけではなく、試験ガイドも読め
  • 問題集は4周以上こなせ
  • 試験中に休憩をはさめ

 

 

 

■AWS-SAPとは

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まずは「AWS Certified Solutions Architect – Professional(SAP-C02)」の概要を紹介いたします。

 

  • レベル:プロフェッショナル
  • 時間:試験完了までに180分
  • コスト:300USD
  • フォーマット:75問(択一または多肢選択式)
  • 対象言語:英語、フランス語 (フランス)、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語 (ブラジル)、中国語 (簡体字)、スペイン語 (ラテンアメリカ)
  • 受験対象者:AWS Certified Solutions Architect – Professional は、AWS でのクラウドアーキテクチャの設計とデプロイにおいて 2 年以上の実践的な経験を持つ個人を対象とするものです。この試験を受ける前に、以下の要件を満たすことをお勧めします。

 

さらに詳しく知りたい方はこちらから

 

 

●Professional(プロフェッショナル)レベルとは

AWS認定はFOUNDATIONAL・ASSOCIATE・PROFESSIONAL・SPECIALTYの4つのレベルに分かれています。

 

「AWS Certified Solutions Architect – Professional」はプロフェッショナルですが、Professional(プロフェッショナル)レベルとはどれくらいのレベルを求められているのでしょうか。

 

AWS 上で安全かつ最適化された最新のアプリケーションを設計し、プロセスを自動化するために必要な高度なスキルと知識を証明するロールベースの認定です。2 年以上の AWS クラウドの経験があることが望ましいです。(AWS公式Webサイトより)

 

 

推奨される経験・知識については、以下の通りです。

 

  • AWS CLI、AWS API、AWS CloudFormation テンプレート、AWS 請求コンソール、AWS マネジメントコンソール、スクリプティング言語、および Windows と Linux 環境についての知識
  • エンタープライズの複数のアプリケーションやプロジェクトのアーキテクチャ設計に対し、ベストプラクティスガイダンスを提供する能力、およびビジネスの目標をアプリケーション/アーキテクチャ要件に関連付ける能力
  • クラウドアプリケーション要件を評価し、AWS でアプリケーションの実装、デプロイ、プロビジョニングを行うためのアーキテクチャを提案する能力
  • 主要な AWS テクノロジー (VPN、AWS Direct Connect など) や継続的なインテグレーション、デプロイプロセスを使用して、ハイブリッドアーキテクチャを設計する能力

 

 

■SAP合格のためにやったこと・勉強方法

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わたしは2023年12月にAWS-SAP-C02を受験しました。合格にむけて何をやったかを紹介します。

 

 

●筆者の知識レベル

わたしのAWS知識・業務レベルに触れておきます。

 

  • AWSに触れて1年3か月
  • 保持しているAWS認定資格:CLF、SAA、SOA、DVA、SCS
  • 設計・構築・運用の役割を担っています

 

 

●ステップ1:勉強時間確保

AWS-SAPは実務経験があっても、"問題を解くこと"に慣れていないと時間切れになります。

 

勉強時間をしっかり確保し、長文問題になれましょう。AWS-SAP-C02を受験するにあたって、わたしが勉強した時間・期間は以下の通りです。

 

  • 勉強時間:60時間(毎日2時間から3時間)
  • 勉強期間:20日間

 

わたしはAWS-SAA,SOA,DVA,SCSを取得していて、かつ実務でもAWSに触れており、AWS-SAPの範囲であるAWSサービスは日常的に利用していました。AWS実務未経験の方であれば、勉強時間・期間は3倍必要かもしれません。

 

 

●ステップ2:SAP合格のための勉強方法

わたしがAWS-SAP合格のために行った勉強方法は、“とにかく問題を解くこと”です。後ほど書きますが、良くない準備でした。。。

 

わたしの勉強方法は、すでにAWSサービスについて基礎的な知識があることが前提になる勉強方法かもしれません。利用した問題集は、以下の通りです。

 

 

問題集

 

実務経験と今まで取得してきた認定資格の知識があるので、とにかく問題集を解いていきます。CloudTech|AWS初学者を導く体系的な動画学習問題集にはAWS-SAPの問題が300問あります。

 

先に言うと、わたしは300問を4周しました。サイトでも紹介されていますが、10問ずつを2周するパターンで解いていく方法ですね。

 

【私の問題集マラソンのやり方】
 

  1. 問題1から問題10まで解き、再度問題1から問題10まで解く

 ↓

  1. 毎日初見問題を20問解く

 ↓

  1. 次の日は前日解いた20問を1周分解き、そのあと初見問題20問を2周解く

 ↓

  1. 300問完了したら、問題1から問題100、問題101から問題200、問題201から問題300を1周ずつ解き、この時間違えた問題の番号を控えておく

 ↓

  1. 300問からランダムに出題される模擬テスト75問を2回やる、このとき間違えた問題の番号を控えておく

 ↓

  1. 試験前日、もしくは当日に直近で間違えた問題をもう一度解く

 

ここで間違ってほしくないのは、"答えを覚える"のではなく、"アーキテクチャを理解する"です。

 

今回わたしが試験を受け、問題集と似た、もしくは同じ問題は75問中21問です。確実に合格するには、57問以上正解していることに自信がないといけません。

 

300問必死にやっても、出題される問題の25%ですので、残りの問題は自身の知識や知恵が問われます。

 

このときに300問の答えを覚えている人と、アーキテクチャを理解している人で大きな差が出てくるはずです。

 

AWSのベストプラクティスを身に付けて、応用力をつけていきましょう。

 

※AWS-SAPは以下の概念・サービスを理解することが重要です。

  • AWS グローバルインフラストラクチャ
  • AWS ネットワークの概念 (Amazon VPC、AWS Direct Connect、AWS VPN、AWS Transit Gateway、推移的ルーティング、AWS コンテナサービスなど)【超重要】
  • AWS Identity and Access Management (IAM) と AWS IAM Identity Center(AWS Single Sign-On)
  • クロスアカウントアクセス
  • 目標復旧時間 (RTO) と目標復旧時点 (RPO)
  • 災害対策戦略 (AWS Elastic Disaster Recovery、パイロットライト、ウォームスタンバイ、マルチサイトの使用など)
  • AWS Organizations と AWS Control Tower【超重要】
  • Infrastructure as Code (IaC)
  • シークレット管理 (Systems Manager、AWS Secrets Manager など)

 

上記の中でも「AWS ネットワークの概念」と「AWS Organizations と AWS Control Tower」に関しては、徹底的に勉強しましょう。

 

AWSの公式ドキュメントを読み、かつネットワークのハンズオンを必ず実施しましょう。もしAWS Transit Gatewayを実施していない方は、必ず実施することを薦めます。

 

 

■AWS-SAP認定試験の感想

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AWS-SAPを受験してみた感想を載せておきます。

 

  • 問題集を解くだけでは危ない
    わたしは今回問題集を解くだけで、試験に臨みました。実務経験や日頃のキャッチアップがなければ落ちていたと思います。ぜひ試験ガイドにあるサービス一覧を参考にして、各サービスを一読しておきましょう。

 

  • 時間配分に注意
    試験時間が180 分と長く感じますが、75問×2,3分かかるとするとギリギリです。トイレにも行きたくなり、後半は「ええいやー」と解くことになります。1問あたりの思考時間を短くし、長考しそうな問題は[後で見直す]フラグを立てて対応しましょう。

 

  • 試験中に休憩を入れる
    人間の集中力は長時間持ちません。わたしは20問解いたら5分目を閉じて休憩し、また20問解くようにしました。集中力がなくなり、後半の問題をないがしろにした場合、落ちます。後半の問題の配点が低ければいいですが、どの問題も配点は画一です。全問しっかり対応するために、1分でもいいので休憩を入れましょう。

 

 

まとめ:「AWS Certified Solutions Architect – Professional(SAP-C02)」合格へのステップバイステップガイド

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Amazon Web Services(AWS)の認定資格は近年、価値が高まってきています。わたしの周りではエンジニア職の方だけではなく、営業職や事務職に就いている方もAWS認定資格を取得しているんですよね。

 

「AWS Certified Solutions Architect – Professional(SAP-C02)」を取得できた方はぜひ、ネクストステップとして「AWS Certified DevOps Engineer – Professional」にトライしてみてほしいです。

 

 

参考サイトリンク:AWS認定

 

↓ほかの協栄情報メンバーの勉強方法も公開しています。ぜひ参考にしてみてください。
 

 
■【AWS-SAA】英語で受験してみました(丁 冠宇)
https://cloud5.jp/aws-saa-ding-note/

 
■AWS SAA 合格体験記(higa)
https://cloud5.jp/aws-saa-exam/

 
■SAAを3年ぶりに再受験(資格更新)した話(ebiharatomoko)
https://cloud5.jp/saa-recertification/

 
■0知識から一か月で合格した認定AWS SAAの経験シェア(liangxinyu)
https://cloud5.jp/aws-saa-c02-test/

 
■AWS SAA-C02認定の学習経験(lujian)
https://cloud5.jp/aws-saa-c02-learning/

 
■ソリューションアーキテクト – アソシエイト合格雑記(TERAO)
https://cloud5.jp/saa-pass-note/

 

 

 

Last modified: 2024-01-15

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