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こんにちは、協栄情報のきおかです。
AWS Dev Day 2023 Tokyo (Day 2)に参加してきました。何気に技術カンファレンスやサミット的なの参加したのは初めてでした。
ということで、カンファレンス全体に一貫して存在した、「コミュニティ」というものに注目して記事を書いてみます。
特に、エンジニアとしての生存戦略的な話、そしてそれを当日実践した話です。
ちなみにセッションなど開発者向けの情報は、他の社内メンバーの記事を参考にしてください。。インフラエンジニアの私には馴染みのないものが多かったもので。。。
AWS Dev Dayとは
私は今回が初参加だったので詳しく解説することは難しそうなので、公式サイトから引っ張ってきました。
AWS国内イベント最大の開発者向けテクニカルカンファレンス
開発者は常に知識とスキルをアップデートし、開発力を高めることが求められています。AWS Dev Day では今押さえておくべきクラウド開発のためのテクノロジーや手法について、技術解説セッション、ユーザー事例、デモ、ライブコーディングなど、60 を超えるセッションを通じて網羅的に学ぶことができます。また、2023年は対面による開催が実現し、開発者同士が交流できる「ネットワーキングエリア」が登場します。多彩なセッションとネットワーキングエリアを通じて、学びを深め、同時に開発の楽しさを再認識しましょう!
AWSはインフラ向けのサービスが中心ですが、Dev Dayは開発者向けですね。実際、ほとんどのセッションは開発者向けのものでした。
セッションの紹介
一応技術ブログなので、セッションの紹介をしておきます。
AWS Dev Day 2023 E-2: Amazon S3・Amazon Cognito・AWS Lambdaのアンチパターンで学ぶセキュリティ・バイ・デザイン
https://www.docswell.com/s/a-zara-n/5248R9-devday
開発系トレーニングで AWS クラウドのアプリケーション開発スキルを効率的に学ぶ方法
https://speakerdeck.com/areph/devday-2023-h-4-miushinj
第一回似てるサービス使い分け大会
https://speakerdeck.com/prog893/similar-services-battle-volume-1
社内メンバーのブログも紹介しておきます。
『AWS DevDay Tokyo 2023に参加してきました! AWSと生成AI』
お久しぶりです。
協栄情報クラウド事業本部の寺尾です。先日はAWS DevDay(2日目)に参加してきましたので簡単に内容をご紹介します!
…
引用元:https://cloud5.jp/devday-tokyo-2023-generative-ai
学び
生存戦略的な話
個人的な課題
私はエンジニアとして働き始めてから、鬱っぽくなることが増えました。特に働きはじめは酷かったです笑。
原因はシンプルで、人とのコミュニケーションが減ったからでした。
例えば会社でタスクを振られた後は、黙々と調査・検証・進捗報告を繰り返し、インターネットやプログラムに一方的なリクエストを発するのみです。もちろん相談したりミーティングを設けて人と対話することもありますが、なんとなく「人とのコミュニケーション」とは少し異なるような気がします。
課題解決やタスク処理と、人とのコミュニケーションはものが違うのでしょう。
エンジニアが抱える一般的な課題
ゼネラルセッション「開発者としての居場所を考える」では、AWSのDeveloper Relations and Advocacy team for Asia-Pacificのトップ(Head)であるKris Howard氏が燃え尽き症候群とインポスター症候群に言及していました。
燃え尽き症候群は馴染みがあると思います。仕事などに長らく打ち込んでいたのに、心身の過労により燃え尽きたように意欲を失い、仕事などをやめてしまったり社会生活に適応できなくなることです。
インポスター症候群とは、本来は十分な評価を得ていて、だから自己評価も上がるはずなのに、課題の多さや客観的情報の相対的な不足から自身を過小評価してしまう心理状態のことです。
まさに私であり、その話がされたときの会場の雰囲気から、おそらく「開発者」は皆似た症状を抱えているのだろうと感じました。
課題が言語化されるだけで対処がしやすくなるし、それが言語として共有されることで孤独から解放されるのですね。
2つの解決策
そしてKris氏は同時に、オーディエンスに2つの解決策を共有してくれました。
- コミュニティやイベントに参加する
- 誰かに自分のメンターになってもらうか、自分がメンターになる
1. コミュニティやイベントに参加する
文字通りです。コミュニティやイベントに参加することで、新しい知見を得たり、自身の状態を客観視したり孤独から解放されます。
2. 自分のメンターを探すか自分が誰かのメンターになる
メンターは情報共有やアイデアの共有、機会や目的を与えてくれたりします。メンターを見つけることで、自身の自己の客観視や軌道修正、更に機会均等ひいては機会優位を得られます。
メンターを見つけるコツも共有してくれました。まずは社内にプログラムなどがあるなら社内で探してみて、特に自分のチーム以外がベストみたいです。社外なら大学やTechプログラムなどがいいみたいです。そして何より、メンターになってもお願いするのが最も大事みたいです。デートに誘うのと似てるようで、自分からアプローチすること、自分を磨くこと、相手にとって価値のある時間、意義のある時間になることが大切なのでしょう。
特に「Send an email to a dream mentor」という言葉が印象に残っています。「私は○○なメンターが欲しい。でもあなたは忙しいでしょ。だから他のメンターを紹介して欲しい。」と。
実際、Kris氏はあるイベントで出会ったCEOの方にメールを送ってみると、少し話す機会をもらえたらしく、結局コーヒーを飲んで話してるとメンターになってくれたようです。
そして最後に、自分がメンターになるのもありだと話されていました。メンターになるのは教育と同じでメリットがあるし、また同時にそれは今までメンターになってくれた人たちへの恩返しでもあるとお話しされていました。
これは私の個人的見解ですが、先ほどの言語化された症状を紐解くと、脳への新鮮な刺激と自己の客観視がボトルネックとなっており、それらをそれぞれ解決するのがスピーカーの紹介する2つの方法なのでしょう。
当日会場で実践した話
まずは実践あるのみということで色々な方にお声かけさせていただいて、色々な角度からコミュニティ論や生存戦略についてお話を聞かせていただきました。
貴重なお話をたくさん聞かせていただき、そして私の考えに対してフィードバックをいただき、Dev Dayで最も価値のある時間でした。
個人情報に近いこともコンプラ的なこともあるので非常に抽象化してますが、以下学んだことを簡単に紹介します。
- 人に会う
- ポジションを探す
- イベントに参加する
- コミュニティに参加する
- 専門性を高める
- 似たところから広げていく
興味深かったのは、色んな人にお話を聞いて、話の起点を相手のキャリアにしたのに、皆さん口を揃えて「コミュニティに参加する」「専門性を高める」と口にされたことです。
これはいわゆるT型の人材に通ずるものだと思いました。人に会ったりポジションを探したりする幅を広げる行為と、専門性を高めるという深掘る行為、それぞれを同時に行うのが大事で、やっていない人が多いようでした。
字面だとまあ当たり前やろっていう話なんですが、実際のキャリアや考え方を一緒に聞くとやはり臨場感が違いました。
最後に、AWSのコミュニティと技術イベントが掲載されているサイトをご紹介します。
- JAWS-UG(AWS Users Group – Japan) : 2010年に発足した、AWS利用する方々が交流するコミュニティ
- connpass : 技術イベントが掲載されているサイト
まとめ
AWS Dev Day 2023 Tokyo (Day 2)で学んだことのお話でした。
私にとってはかなり重要で、エンジニアとしてのキャリアで一生大切にしていくと思います。
これからは勤務終わりに誰かとお酒を交わしながら技術の話をするという贅沢な時間が増えそうです笑
それではまた!